富山県は、東京から北陸新幹線で2時間弱、名古屋からも2時間40分というアクセスの良さで人気の観光地です。周囲に立山連峰があり、自然を活かした観光スポットが数多くあります。
黒部川上流にある黒部ダムは、昭和38年に建造された日本でも最大の規模を誇るアーチ型ダムです。6月から10月までは壮大な観光放流が行われ、それを目当てに多くの人が訪れます。黒部ダムの途中にある立山黒部アルペンルートは、最大地点で16メートルもの雪の壁を見ることができるスポットです。除雪したあとにできる高い雪壁は「雪の大谷」と呼ばれ、観光バスの通り道となっています。
黒部峡谷鉄道は、全長20.1キロメートルを1時間20分かけて走るトロッコ電車です。客車には窓ありと窓なしがあり、窓ありの車両は雨や寒い季節の時でも安心して利用できます。窓なしの車両は、自然の風を感じながら、峡谷や森林などをより近くに感じられることが魅力です。
1995年に世界遺産に登録された五箇山は、相倉と菅沼という合掌造りの集落を見学することができます。相倉には23戸、菅沼には9戸の家屋があり、里山の風景をそのままに残すだけでなく、民宿に泊まり、この土地の伝統産業を知ることが可能です。集落にある五箇山民俗館では、伝統的な生活様式や、300点以上の生活道具、合掌造りの構造などを展示しています。その他に、加賀藩政時代の大産業であった塩硝の歴史や製造方法を知る塩硝の館も人気の観光施設です。